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名古屋大学医学部附属病院腎臓内科日記

当教室の後期研修医の日記も随時更新中です。

ミャンマー訪問

平成29年(2017)12月16日から23日迄、ミャンマー国を訪問し、ミャンマー第一医科大学(University of Medicine 1: UM1, Yangon)でのセミナー開催、保健スポーツ省訪問、YLP候補者面接、各種医療施設訪問など行った。
12月22日に、UM1の教育病院であるYangon General Hospital (YGH, Yangon)のNephrology Unitを訪問した。ミャンマーでは腎臓病医療の中心であると思われる。ヘビ毒(Snake bite)による急性腎障害(Acute Kidney Injury: AKI)の症例が多く入院していた。重篤な症例ではDICとAKIを合併して致死的になる。AKIのうち半数がsnake biteによるもので、Snake biteによるAKIは約半数に腎代替療法(renal replacement therapy: RRT)が必要となる。ViperやCobra等、毒ヘビは5種類あって、種類によってAKIや致死のリスクが異なるそうだ。病棟で症例をみせて頂いたが、皆足を咬まれている。長靴をはけばいいとは思うが、医療従事者も病院でサンダル履き針刺しには無防備で、最も意識が高い系の人がその様であるので、簡単な話ではないのだろう。YGHでは、急性期は必要な回数、慢性期は週1回のHDが提供される。慢性期で他の1回はPrivate hospitalへ行くか、Charity hospitalへ行く必要がある。Charity hospitalでの透析では導入後2年経過していれば無料など基準は施設に依るが条件を満たせば無料となる。今回、透析施設のあるPrivate hospitalを2カ所訪問したが、維持血液透析1回の費用はダイアライザーを入れて50ドルくらいになるようだ。
無料ではあるが受診者が多いが故に一人あたりに十分な医療が提供できないpublicと、あらゆるものが揃っているが自費診療が故に対象患者や治療範囲が限られるprivateの差は大きいと感じた。あらゆるところで日本と異なる医療事情を見ることができて貴重な経験であった。
狩谷哲芳
ミャンマー20180124

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